トップページ目指せ「ニュース化」!メディア映えするプレスリリースの書き方

最終更新日

20200825

目指せ「ニュース化」!メディア映えするプレスリリースの書き方

#広報

プレスリリースを受け取ったメディアは記事化検討にあたりその情報が新鮮か、社会的意義のあるものか、等の”ニュースバリュー”を重要視します。本記事ではニュースバリューを伝えるために押さえるべきプレスリリース作成のポイントをご紹介します。

プレスリリースとは

・プレスリリースとは

プレスリリース(ニュースリリース)は企業側が発信する新しい、まだ世にでていない情報をまとめたものです。そのプレスリリースをもとに、その新しい情報を「メディアにとりあげてもらうこと」を目指す場合、受け取ったメディアはその情報が新鮮か、社会的意義のあるものか、メディアの特性にあっているかなど、その情報に「ニュースバリュー」があるかを重要視します。そのため、そのプレスリリース内で一番伝えたいことは何か、アピールポイントを絞り、情報をコンパクトにまとめることが大切です。

一般的なプレスリリースの構成要素

・プレスリリースの内容

まずはプレスリリース作成前に下記情報を整理してみましょう。

○商品(サービス、イベント)の基本情報

・商品、サービス名、イベント名
・発売日、開催日
・商材、サービス、イベントの具体的な内容
・販売場所、販売方法、開催場所
・価格
・情報解禁日
・ターゲット

○特徴

・最も訴求したい特徴
・本文中で訴求したい特徴
・何が目新しいのか
この特徴を整理する際には「他社との差別化」「独自性」「強み」など、とにかくニュースバリューとなりそうな要素を探しましょう。

○発売開始の背景や今後の目標

業界や世の中の動向など、今その新商品やサービスが発売に至った背景にある世の中の風潮や課題、ユーザーのニーズにどうマッチしているか、を整理してみましょう。

○参考資料の有無(画像、グラフ、数値データ等、記事化の際に使用できる資料があるか)

最近のプレスリリースには、画像は必須と言われています。特にメディアが記事を作る際に使いやすい、きれいでおしゃれで高画質な画像が好まれます。3枚以上はあるとよいと言われています。

○参考URLや動画コンテンツなどの有無

  

・紙に書いた場合の構成

以下にプレスリリースを紙に書いた場合の基本的な構成を記載します。時と場合によっては例外ももちろんありますが、基本的な構成として抑えておくとベターです。wordかpowerpointで作成する場合が多いです。

  
○冒頭(ヘッダー)部分

・「報道関係者各位」の記載
・企業、サービスのロゴ
プレスリリースのヘッダーに自社のロゴを入れると他社リリースとの差別化がしやすくなります。
・プレスリリースの配信日
・情報解禁日(情報解禁前にプレスリリースを送る際には必須で目立つように記載しましょう。)
・タイトル
記事のタイトルになるようアピールポイントを簡潔・明確にしましょう。また、商品やイベントの特徴
を端的に説明しましょう。
・画像
リリース1枚目に写真などの何かしらのビジュアルを入れると視覚的に伝わりやすく効果的です。タイトルで示した特性がぱっと見で伝わるビジュアルを入れるとより読み手の目を惹きやすく、実画像が揃わない場合はイメージ画像やパース画像を入れるとよいでしょう。

○リード文
内容の概略とポイント・言いたいことを3~4行でまとめましょう。プレスリリースの構成は「起承転結」ではなく、「結起承転」となります。このリード文で、結論である伝えたいことをしっかり書きましょう。

○本文
タイトルに示した特徴の詳細を「5W1H」でわかりやすく説明しましょう。要点を絞り、端的に書くほうが読み手にも伝わりやすくなります。
・発表内容の説明
・市場背景、ターゲット・市場へのインパクト等・発表内容の詳細・将来的な目標や見込み
また、小見出しなどをつけながら、読み手が見やすい工夫をすることも重要です。

○その他
・プレスリリース末尾には会社概要や、メディアからの問い合わせ窓口を記載しましょう。
・コーポレートカラーやイメージカラーがある場合は意識的にその色を使用しましょう。

  

プレスリリース作成のポイント

・タイトルとネーミングは最も重要!「何が新しいのか」を伝えよう

プレスリリース執筆で最も重要なものは「タイトル」です。メディアの人が興味を持って全部読んでくれるように、あえて重要なところは隠そうとかはせず、端的に明確にしっかりとプレスリリースの主旨を記載しましょう。

端的でシンプルに構成されたタイトルを読んだだけで、伝えたい主旨が伝わるプレスリリースは良いリリースと言えます。また、プレスリリースはニュースバリューに加え、具体性や客観性が大切です。そのため、客観性に欠けるような形容詞はいれないようにしましょう(例:すごく〇〇な~/とても面白く~などの表現)。

○例
・「初」のキャッチフレーズ:世界初・日本初・業界初は記事見出しになりやすい
・「最」のキャッチフレーズ:最大・最高も記事になりやすい
「世界最大」「日本最高」「業界最大級」等、最●のつく要素とそれを示す客観的な要素(裏付けされるデータや事象)を盛り込みましょう。

・季節性、時事性、希少性、社会性なども踏まえたタイムリーな情報提供を意識しましょう

○季節性
夏休み、クリスマス、お正月等の季節行事・文化的なイベントもメディアにとっては重要なコンテンツとなるため、関連した新情報を媒体スケジュールに合わせて情報提供することも大切です。タイトルに盛り込んで、メディアの目を引くようにしましょう。

○時事性
“インスタ映え””働き方改革”等、社会的によく話題になるようなキーワードとつながるキャッチフレーズは、特にTVやWEBなどの速報メディアでは特に取り上げられやすいものとなります。

○希少性
例えば「期間限定」「〇〇個限定」などのプレミア感のある表現を用いるのも効果的でしょう。

○社会性
今の社会がかかえている課題の解決を目的とした商品やサービスである場合、その課題について客観的に捉えた調査データ等とあわせてプレスリリースを作成することで、社会的な意義、有益性を打ち出しやすくなります。

 

・可能な限り図や表などを提示:現在の数字と未来の数字をうまく利用しましょう

特に新聞など、中立性・客観性をより重要視するメディアの記者は数値データを好む傾向があります。その商品や企業の戦略、傾向を裏付ける具体的な数字、ポジティブな傾向を裏付ける統計数字を可能な限り提示しましょう。また、自社所有以外の数値・統計情報をリリースに活用する場合は、引用元に際するルールをしっかり確認しましょう。

○例
・利用者が前年同時期に比べ●%増加と、右肩上がり
・市場規模に対して●%のシェア

 

・すぐにメディアの対応ができる「問い合わせ先」の記載をしましょう

プレスリリースを見て内容に興味を持ったメディアがタイムリーな記事化を行うために、すぐにコミュニケーションをとれるための問い合わせ窓口を用意しましょう。電話番号は固定電話番号に加え、可能であれば、すぐに連絡が取りやすい携帯電話番号も記載しておくとベターです。

また電話番号のほかにも、担当者名、メールアドレス、社名、所在地、担当者の名前、メールアドレスは必ず入れるようにしましょう。

こんなプレスリリースはニュース化されづらい

・専門用語や多い、あるいはプレスリリースで発信したいテーマが不明瞭なもの

プレスリリースのタイトルでは発信したいものが何なのか(=新商品、新サービス、イベント開催など)を明確に伝えられるものにしましょう。また、特に専門紙以外のメディアへ発信するプレスリリースには専門用語・業界用語などの一般的でない、難しい言葉の使用は可能な限り避けましょう。もし使用する際には注釈で説明するなどのフォローをいれることが大切です。

 

・ニュースバリューがない、あるいはわかりづらいプレスリリース

メディアへは毎日多くのプレスリリースが届きます。そのため、すべてにしっかり目を通すことは非常に大変です。そのため、そのプレスリリースにおいて「今、そのメディアでとりあげる価値がある」と思わせるようなニュースバリューが何か、が明確でないとニュース化の可能性は下がってしまいます。

新商品、新サービスである、というニュースだけでは、その商品が世の中にすでに(類似のものも含めて)あるものだったり、過去に似た事例をニュース化していると、メディアにとってのプライオリティは下がってしまいます。その新商品が今、発売される社会的意義は何なのか、世の中のニーズとどうマッチしているかをしっかりと考え、プレスリリース内に盛り込みましょう。

ターゲットメディア別!プレスリリースに記載すべき事項

このプレスリリースを番組や記事で取り上げてほしいメディアを具体的に想定して、そのターゲットメディアが重要視する要素をプレスリリース内に盛り込むことも大切です。メディアごとの読者層・視聴者層や注目されやすいテーマ、記事化の際に重要視するポイントをご紹介します。

 

・TV

テレビ番組の担当者は、そのプレスリリースをもとに、「どんな”画”(映像)が撮れるのか」「そのニュースを取り上げるとしたらどういうストーリー、構成になるのか」という点を非常に重要視しています。

また、「日本初」「業界初」などのニュースバリューや、その時の世の中のトレンドにマッチしている情報であるかも重要となります。そのためプレスリリース内には上記の要素に加え、実際に興味を持ったメディアがだれに、どこで、どんな取材が可能なのか、といった「取材可能内容」がひと目で分かるように問い合わせ先と合わせて記載しておくこともより大切です。

 

・新聞

新聞は「経済」「ビジネス」「企業活動」など、社会性の高い情報が好まれる傾向にあります。また、新聞は他メディアと比較してもより”中立性“な視点を持ってのネタ探し、記事作成の傾向があります。

そのためプレスリリースで伝えたいニュースバリューにおいて明確なエビデンスや数値データに基づいた裏付けができるか、という点も重要視されます。

新聞での記事化を狙う際には、プレスリリース内には可能な限り、そのニュースバリューを裏付けるエビデンスとして最新の数値比較データや、国・公的機関等からの発表内容等を参考情報として加えることが大切です。

 

・雑誌

雑誌は2-3ヶ月先まで企画内容が決定しているケースが多いため、いかにその情報がそれらの企画内容にマッチしているかという点や、そのプレスリリースをもとに読み物として深堀り・ストーリー作成ができる情報がそろっているか、という視点が重要になります。

そのため、記事化を狙う雑誌の好むテーマやテイスト、コーナー・特集内容のチェックや、その雑誌の今後の特集企画をチェックして、そのプレスリリースを取り上げてもらうチャンスがありそうか、またその特集や企画にあった情報をプレスリリース内に盛り込めているか、確認することが大切です。

 

・WEB

WEBは他のメディアよりも”速報性”のあるメディアです。そのため、「新商品」「最新のイベント」など、”新しさ”や”話題性”などのニュースバリューが特に重要視される傾向があります。そのため、プレスリリース内にもこれらの情報をしっかり記載することが大切です。

また、WEBメディアはほかメディアよりもプレスリリースを元に即時で記事化するケースも多いため、記事作成時に活用できる画像やデータなども別途で用意し、プレスリリースとともにメディアへ配布することが重要です。

おさらい!プレスリリース作成時チェックポイント

・全体を通してのチェックポイント

・結論を前にもっていき、重要なことから順に書かれているか
・文章だけでなく図や表を駆使し、視覚的にも見やすいリリースになっているか
・基本、1リリース1テーマでまとめられているか
・幅広く読まれることを意識してわかりやすく簡潔に書かれているか
・アウトプット、記事の見出しをイメージして作成されているか
・専門用語を使う場合は必ず用語説明が加えられているか
・推測、憶測表現は避けているか
・5W1Hが過不足なく満たされているか
・宣伝臭のする文言を排除した客観的な表記になっているか
・用字用語、送り仮名、外来語などの表記、文体(ですます調、である調など)は統一されているか
・過剰な丁寧語を使用していないか

 

・冒頭(ヘッダー)

・この文書がニュースリリースであることが示されているか
・リリース発行日、社名が明示されているか
・企業名やロゴが入っているか

 

・見出し(タイトル)

・ニュースの内容と特徴を2-3行で言い切っているか
・タイトルまわりに日程(発売日や開催期間など)を入れているか

 

・本文

・書きはじめに、主語である自社の事業内容が入っているか
・1文目で自社がいつ・何を発表するかが明確になっているか
・タイトルに示した特徴の詳細を5W1Hで説明をしているか
・主観的な文言や宣伝のような表現を使用していないか(例:すごく〇〇な~、面白い~)
・問い合わせ先の電話番号やメールアドレスが明記されているか

 

・その他

・誤字脱字がないか
・会社概要には必要項目が漏れなく記入されているか
・図版や写真など理解を促進するような資料が加えられているか

おわりに

メディアにニュース化してもらうためには「そのプレスリリースに”ニュースバリュー”があるか」「客観性のある情報になっているか」「読みやすく、理解しやすい内容になっているか」といった視点を大切に、具体的にどんなメディアにどのように取り上げてほしいか、といったイメージをもちながらプレスリリースを作成してみましょう。

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