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最終更新日

20210903

【教育PR】すぐ使える!PRキーワード7選と情報開発のコツ

#広報

少子化が進む中、教育機関は、その存在意義や強みを社会に伝え、より多くの学生とその保護者に選ばれる努力をする必要があります。この記事では、教育機関のなかでも「大学」に焦点を置き、大学を取り巻く環境と、大学PRを進めるうえでのヒントをお伝えします。

大学PRを取り巻く環境について

・変わっていく「大学入試」

大学を取り巻く状況について、まずは入り口である「入試」の変化を語らないわけにはいかないでしょう。文部科学省の大学入試制度改革に基づいて、「大学入試センター試験」が2020年の実施を最後に廃止され、新たに「大学入試共通テスト」が導入されます。

大学入試共通テストは、現在の大学入試センター試験で採用されているマークシート形式の問題に加えて、記述式問題も導入されることになっています。論理的な思考力や判断力が求められる問題も出題されるようになるといわれており、その対策には、多くの高校・予備校・学習塾が追われています。

また、文科省が進める「高大接続改革」も、変化のひとつです。

高大接続改革とは、高校教育と大学教育をひとつながりのものとして捉えた「高大接続教育」を進めるための取り組みです。これについては大学教育改革が先行しており、2017年4月からは各大学に「三つの方針」(卒業認定・学位授与の方針、教育課程編成・実施の方針、入学者受入れの方針)の策定と公表が義務付けられました。

これに従い各大学は、それに入学者選抜の方法も、それにふさわしいものに変更することになります。つまり、入学者選抜改革は、決して大学入試センター試験が大学入学共通テストに衣替えするだけにとどまらないことがわかるでしょう。

・大学経営と切っても切り離せない「志願者数」

一方、大学入学の志願者数についても厳しい状況が続いています。近年、話題になった「2018年問題」をご存じでしょうか。

2018年を目途に18歳以下の人口が減少期に入ることで、受験生人口が急激に減少し、多くの大学が入学者を確保できなくなるという危険性が懸念されていました。これが「2018年問題」です。

これに対し、各大学は新学部・新学科などを設置するなど、事態に対峙しました。結果、18年度の18歳人口は17年度に比べ18000人の減少にとどまり、大学進学率についても過去最高の53.3%と伸びたため、この問題自体は杞憂に終わってはいます。

しかし、今後も人口減少期への突入と進学率の頭打ちが重なるため、大学経営が厳しくなることは避けられなくなると考えられています。文部科学省も、本格的な志願者数減少は2021年頃からとの予測をしており、その観点では、この2018年問題は「それまでに大学改革を済ませておかなければ、その後の生き残りが難しい」ことを示すものだと見ることができるでしょう。

このような状況下で、大学の魅力をステークホルダーに広く伝えるため「大学PR」をどう実施するかが、注目されるようになりました。

そもそも「大学PR」とは?その定義

大学PRには大きく2つの方向性があります。

ひとつは、入試業務や学生・生徒募集業務にあたる「入試広報」。もうひとつは大学名・ブランドを周知させる広報を「大学広報」があります。

昨今の状況を受け注目されている「大学の魅力を伝えるPR」は、後者の「大学広報」に当たります。先述のような大学を取り巻く状況の変化に伴って、受験者や保護者だけでなく、卒業生、企業、地域に訴求する戦略的な大学広報が求められるようになりました。

大学広報にいますぐ使える!PRキーワード7選

そのような大学広報をするうえで、その大学が持つ「PRポイントの掘り起こし」がとても重要であり、全ての基礎となります。

これは、一般的な企業マーケティングでは「USP」とも言われ「自分たちの強み」や「競合とは何が違うのか」を示したものです。

大学の強みはなにか。

競合大学と何が違うのか。

どんな価値提供ができるのか。

多角的な視点でPRポイントを言語化することが、当たり前のように見えて、できていない大学はとても多いように感じます。

以下に、PRポイントを掘り起こす際、すぐに使えるPRキーワードを7つお教えします。

ぜひ、ご自分の大学に当てはめてみてください。

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<大学広報にいますぐ使える!PRキーワード7選>

① 教育力

② 研究力/専門力

③ 教授陣

④ 就職支援体制

⑤ 部活(ボランティアなども含む)

⑥ 産学連携

⑦ 地域貢献/地域連携

教育力

最初に、教育機関である大学という場において、「教育力」をPRポイントとして訴求できるかを考えましょう。

ひとえに教育力といっても様々な観点がありますが、例えば、学生1人当たりの教員数や教員1人当たりの論文数などを評価した「教育リソース」や、教員と学生の交流機会や授業・指導の充実度などを数値化した「教育充実度」、企業人事や研究者などからの評判を調査した「教育成果」、外国人学生・教員の比率などを測った「国際性」など、教育力の強さは様々な観点から挙げることができます。

研究力/専門力

在籍教授の発表論文や学内の研究機関など、国内外の大学と比較した際、独自性や先進性のある研究をしている場合にはPRポイントとしましょう。

規模の大きい大学ほど、研究室や在籍教授の数が多いため、改めて学内を探ってみると、思いもよらないところで面白い研究が見つかるかもしれません。

教授陣

在籍教授についても洗い出しをしましょう。

すでにメディアのコメンテーターなどで出演しているような著名な教授はもちろん、②にあたるような注目分野を専攻していたり、社会的に注目を集めているジャンルの研究を進めている方は、積極的にPR活用すべきです。

また、知らないところで未発表の研究を進めている教授も少なくありません。日頃から積極的に学内コミュニケーションを図り、PRポイントとして訴求できる情報を逃さないようにしましょう。

キャリア支援体制

学生の進路先の良し悪しは、就職率だけでは図れません。入学時から卒業後までの手厚い進路フォロー体制や、インターンシップや社会人メンターに会うことで将来の働く姿をイメージする機会の創出など、一人ひとりの進路を見据えてきめ細かく支援体制を整えているかどうかに着目しましょう。

ここ最近は、オンラインにて就職活動生向け重点支援プログラムを開始した事例などが注目を浴びていました。(※2020年執筆時)

部活(ボランティアなども含む)

学内に競合のスポーツ競技の部活や、スター選手、著名は監督などが在籍している場合には、その人物を押し出すことで大学のブランディングに繋げることができます。

地域貢献

大学は地域にとって知的・人的資源であり、地域に貢献する人材を育成・供給することで、地域の発展にとって重要な役割を担っています。

また、地域連携を通じて、大学にとっては教育・研究の一環として地域を有効活用できるなど、地域にも大学にも両者にメリットがある関係が理想的です。

産学連携

産学連携は、大学の持つ教育・研究リソースを使った社会貢献のひとつの形です。民間企業と大学などとの共同研究件数は文部科学省「大学等における産学連携等実施状況について」によると、2003年と比較して、2015年時点で1.93倍に膨れ上がっています。企業でも異色のコラボレーションは、それ自体がニュースになることも多く、インパクトの大きな広報や宣伝も多く生まれているのが現状です。

もちろんこの他にも、PRに使えるキーワードは存在します。とはいえ、まずはこの7つのポイントに沿って学内の情報を掘り起こしてみましょう。

大学PRでいちばん重要なこと、それは「調理スキル」?!

ここまでに掘り起こしたPRポイントは積極的に広報活用していくべきですが、そのままでは、良いPRネタとはいえません。大事なことは、幅広いニュース(情報)の掘り起こしと同時に、メディアに取り上げられやすいニュースへの「加工」をおこなうことです。

そして、その加工の方法は「社会的トピックス」とリンクさせることが鍵になります。最近でいうとSDGs、新しい生活様式、5Gなどが例として挙げられるでしょう(※2020年執筆時)

これらの社会的トピックスとリンクできるPRポイント掘り起こせた時は、加速的に情報の拡散を実感できます。社会的トピックスとリンクしている情報に加工できているか否かで、同じようにリリースを配信したとしても、手ごたえに相当差が出るはずです。

企業PRでも、社会的トピックスとの関連付けは「基礎的な手段」として用いられていますが、こと教育機関のPRにおいては、まだまだこの「加工力」が弱いように感じています。

加工力の無さとは、例えていうなら、いくら高級食材(最高のPRポイント)を調達してきても、調理スキル(情報加工力)がなければ、美味しい料理(PR発信ネタ)が出来上がらないことと同じです。

情報加工力は一朝一夕で身につくスキルではありませんが、大学PRを成功させるためには、欠かせない武器といえるでしょう。

まとめ

今回の記事では、教育機関のなかでも「大学」に焦点を置き、大学を取り巻く環境と、大学PRを進めるうえでのPRキーワード7選と、情報加工力についてお伝えしました。これらの内容は自分の大学のPRだけでなく、他の大学のPR施策がなぜ話題になったのかを分析する上でも役立つはずです。

ぜひ、明日からのPR活動に活かしてみてください。

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