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最終更新日

20200907

「社長PR」のメリットとその方法とは?

#広報

「うちの会社はPRに使えるネタがない…」とお悩みの広報担当者は多いのではないでしょうか。そこでおすすめなのが、自社の社長をインタビュー取材によってメディアに露出させる「社長PR」です。本記事では、社長PRのメリットとその方法をご紹介します。

社長PRのメリット

・会社や商品のファンが増え、継続的な認知度アップ

社長がメディア取材を受けることで、商品サービスのスペックといった表面的な情報だけでなく、そもそもなぜこの会社を創業したのか、商品を開発したのかといった、より深みのある情報を社会に提供することが可能になります。

また、自社の商品やサービスへの想い、さらには将来のビジョンなどのストーリーを発信することで、記事を読んだ読者にメッセージが伝わり、共感が得られると、会社や商品のファン獲得に繋がります。そしてそれは、単なる商品購入だけでなく、商談の成功や会社自体のブランディング向上にも結び付くのです。

さらに、新聞や雑誌などの紙媒体やWeb媒体で取材を受けることで、半永続的に記事は残ります。会社や社長の名前を検索すると、インタビュー記事が表示されるため、興味を持った消費者に対して情報を届けることが可能になり、さらには会社や商品への理解度を深めてもらう効果も期待できます。一定期間しか掲載されない広告とは異なり、社長インタビューは継続的な会社のPRに繋がるのです。

・採用に繋がり、ミスマッチが減る

社長のインタビュー記事があることで、読者は会社の雰囲気や社長の人となり、さらには求める人材や目指すビジョンを知ることができます。社長が記事に取り上げられていることで、企業に対する信頼性が高まり、企業理念に共感した求職者を集めやすくなります。

社長PRはこうした採用広報に繋がることはもちろん、採用候補者とのミスマッチも減らすことが可能になるのです。

・社内が活性化する

社長PRを行うことは、働く社員のモチベーション向上にも繋がります。

自社の社長がメディアに取り上げられている姿を見ることで、新たな自社の魅力に気付くことができ、「もっと頑張ろう」という意欲向上に繋がります。社内での話題化はもちろん、従業員の家族にも自社の情報を知ってもらう機会になるため、会社への定着率アップにも繋がります。

対外的なPRに効果的なのはもちろん、インナーコミュニケーションにも一役買ってくれるというのが、社長PRのメリットです。

・企業規模の大小や業種を問わず、どんな会社でも取り組める

「大手企業ではないし、PRのネタが限られている…」「会社の知名度を上げたいが、商品PR以外の方法が分からない」とお悩みの広報担当者も多いかと思います。そんな企業におすすめしたいのが、社長PRです。

PR予算があまりない中小企業やベンチャー企業でも、社長は必ず存在します。さらに、新商品や新サービスが頻繁に出ない企業でも社長PRはいつでも実施できます。社長を広告塔として起用することで、自社のブランディングに繋げることが可能になるのです。

また、業界紙やビジネス誌を中心に、社長インタビューのコーナーを持っている媒体は特定しやすいため、メディアへのアプローチも比較的行いやすく、さらに時期を選ばず取り組めることもメリットです。

どんな社長がメディアに好まれるか

・その人ならではのエピソードを持っている

急成長を遂げている企業は、社長が広告塔になることで会社を大きく成長させていることも多々あります。

広報担当者が社長PRを行うときに意識すべきなのは、社長の「どん底エピソード」です。単純に順調に会社が成長しているという情報では、ストーリー性が感じられないことからメディアにはあまりウケません。基本的には、「○○という取り組みによって売上がV字回復」などといった、辛い状態から這い上がった逆転成功話のほうが共感を得られるのです。

また、そういったエピソードがない場合には、異業種からの参入等の社長自身のキャリアや、パーソナリティにも注目されることがあるため、他社と差別化ができる自社の社長の特徴を発信していくことでも、取材のフックを作ることができます。

・辛い経験を「辛かった」と感じていない

上記の「どん底エピソード」は社長PRにおいてメディアウケする要素の1つですが、重要なのは、社長がその辛かった経験を「辛い」と感じていないことです。

なぜなら、第三者からすれば「辛い」経験のように感じられたとしても、社長自身は「成功のための経験値」としか考えていない可能性が高いから。「辛かった経験は?」と聞かれても、意外と忘れてしまっているのが人間です。むしろ、社長が辛かったと感じていない経験にこそ、大逆転エピソードが隠れているかもしれません。順調だと思っていても、それなりに無理をしたからこそ、大成功を収めることができたかもしれないのです。

メディアは、そんな社長の人生に取材意欲を掻き立てられます。

インタビュー前の準備事項

・会社の情報をまとめ、社長からエピソードを聞き出す

まず行うべきは、自社の情報をまとめることです。

自社の情報を洗い出しておくことは、社長PRに限らずPRの基本です。商品やサービスはもちろん、企業理念やビジョンなど自社が大事にしていること、会社概要や事業内容といったスペック、経営計画や事業計画まで、正確に理解しましょう。

その上で、社長を露出させたいメディアがどういう話なら興味を持つのかを踏まえて、社長に対してヒアリングを行います。いわゆる略歴だけが書かれたプロフィールだけではメディアに取材していただくことは難しいため、様々な話をヒアリングし、プロフィール資料を作成して落とし込みます。この手間がメディアアプローチ並びに社長PR成功への肝となります。

・想定Q&A作成、目指す記事イメージを擦り合わせる

インタビュー取材を獲得した後は、社長と実際に予行練習を行うことが大切ですが、ロールプレイングに先立って、今回取材されるメディアの特徴、記者の経歴や過去記事、取材主旨を伝えます。その上で、今回取材で目指す記事イメージとそこから逆算した回答内容を摺り合わせます。

取材における開示範囲を明確にするために想定Q&Aを作成しておくと、よりスムーズに進行することができます。社長を初めとする経営陣と広報担当者がこの部分を共有していると、コメントに整合が取れているためメディアにも好印象です。また、意図しない文脈での露出を防ぐことにもつながります。

・ロールプレイングの実施

取材に慣れていない社長の場合、記者の切り込みに対して上手く返答できない事態も起こりうるため、事前のロールプレイングは必ず行うことをおすすめします。

ロールプレイングの際に大切なのは、成功体験と失敗体験の質問両方を事前に用意しておくことです。想定質問として挙げられるのは、「この人気商品は、開発開始から完成の期間が○○年となっておりますが、相応苦労されたのでしょうか?」「創業当時は○○名の企業だったのに、どのようにしてここまで成長したのでしょうか?」などです。具体的な質問をすることで、取材の際に精度の高い回答ができるよう備えましょう。

これらは、「成功の出来事」をベースに質問していますが、「発売開始直後に販売停止になった製品がありますが、その当時のエピソードを教えてください。」「○○年前にある取引先との契約が破棄されましたがその時の心境をお聞かせください」など「失敗の出来事」を元に質問することも可能です。

特に、「失敗の出来事」については事前のロールプレイングや想定質問が存在しない場合、返答に困る社長も多いと予想されます。広報担当者にとっては緊張するかもしれませんが、後々のトラブルを防ぐためにも前もって実施しておくと安心です。

・メディアの性質を伝える

インタビュー取材を実施する際に社長と摺り合わせておくべきことは、想定質問以外にも存在します。それは、メディアの本質を伝えることです。基本的に、取材にオフレコは存在しません。取材の際に口にしたことは、もれなく記事化の素材となりうることを認識してもらったうえで、実際のインタビューへ臨む必要があるのです。

事前に数値等の確認が可能な媒体もありますが、基本的に記者は取材内容をそのまま記事にし、記事内容の変更は出来ないと考えておきましょう。そのため、取材対応者となる社長には、不確かな情報や公開して良いか分からない情報は発言しないよう注意を促しておくことが大切です。

そして、広告掲載とは異なるパブリシティ掲載の性質上、掲載されるまで尺や記事サイズ、論調が分からないこと、重大ニュース等で記事化がなくなる可能性があることも伝えておきましょう。

インタビュー時の注意点

・スピーカーのフォローを徹底する

取材には基本的に広報担当者も同席しますが、取材対応者ではないので、あくまでもフォローという立場で取材に立ち合いましょう。和やかな空気になるように進行させ、スピーカーの言葉が過ぎたところや足りないところは適切にフォローしておきましょう。

・録音を徹底する

社長インタビューに限ったことではありませんが、取材の際は必ずボイスレコーダーで録音しましょう。ただし、録音の可否は記者に対して取材前に確認が必要です。後になって「言った」「言っていない」という問題が起こらないためにも、事前に対策を行っておくことが肝要なのです。

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